長襦袢の半襟の役割ご存じですか?
皆様、こんにちわ着物サロン桂の澤山です。お正月の気分も抜けて、やっと普段の生活が戻ってまいりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
本日は、長襦袢の半襟についてお話しようと思います。
よくテレビの時代劇などを見ていると、江戸時代の町の女性たちの着物の衿元に
黒い生地がかかっているのに気付かれる方は多いと思います。
実は、あの黒い衿のようなものは「掛け衿」といい、衿周りの汚れを防ぐためのものなのです。
現在の着物にも、共生地で掛け衿がかかってます。
江戸時代の庶民は、少ない手持ちの着物を着回す必要があります。
そこで最も汚れやすい衿周りに、汚れの目立たない黒い繻子などの生地をかけ
補強と汚れが目立たない工夫をしていました。とても合理的な話です。
当時は着物は洗うとなれば大変です。その手間を軽減するために衿に黒衿を掛け
取り外して洗ったのが掛け衿だそうです。
そして、本題ですが今現在私たちが当たり前に着用している「長襦袢」ですが、
これが一般的に着用されるようになったのは江戸時代中期以降だと言われています。
それまでの襦袢は、丈の短い袖なしの半襦袢に裾よけを組み合し着用していました。
実は、長襦袢を着用し出したのは江戸の遊女たちだったそうです
そしてそれが富裕層の人から徐々に一般にも普及し
現在のような長襦袢を用いるようになったのです。
その襦袢は、着物の下着という概念よりはもしかしたら
高価な着物の汚れを軽減するという目的があったものと考えられます。
また、着物の掛け衿が黒色だったのには、もう一つ大きな要因が関係しています。
それが結髪の発達です。当時の女性の髪は、鬢付け油でまとめていました。
しかし、テレビで見るような髪形を維持するには、とてもたくさんの油で
髪を形づくる必要があります。
そうすると、当然衿元は汚れてしまいます。
その汚れを防ぐためにも、黒い掛け衿は必要だった訳です。
着付けした後、衿を詰めた形だと余計に衿が汚れてしまいますので
衿を抜いて着るようになったということです。
そして、長襦袢にも首元のよごれから守るということで半襟がつけられました。
基本では、のホーマルお着物(色無地、訪問着、振袖、黒留袖)などは、白色の半襟を付けます。
しかし、近年では華やかさや豪華さおしゃれを楽しむため、刺繍の半襟を選ばれている方がほとんどです。
首元のおしゃれを楽しんで、振袖選びの参考にしていただければ幸いです。
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