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振り袖の長襦袢について

こんにちは、きものサロン桂の藤川です。

本格的に夏から冬になった感覚ですが、秋というものがすっかり消えてしまったように思います。

お布団からなかなか出られなくなってきた方も多いのではないでしょうか?

今回は長襦袢についてお話しいたします。

🌸 長襦袢(ながじゅばん)のお手入れ方法

基本のお手入れ

  • 着用後は風通しの良い場所で陰干し(湿気と汗を飛ばす)
  • 完全に乾いてから畳む
  • 汗を多くかいた時は 部分的に水拭きまたは専門店で丸洗い
  • 頻繁に洗う必要はなし(年に1~2回が目安)

保管方法

  • 着物と同様に たとう紙に包み、無臭防虫剤を入れて保管
  • 直射日光や湿気を避けることが大切です。

🚫 なぜ長襦袢を洗濯機で洗ったらいけないのか

  1. 生地がデリケート(絹など)
    • 絹や高級ポリエステルは摩擦や脱水で 縮む・シワ・光沢が失われる
  2. 仕立てが繊細
    • 衿・袖・身頃が手縫いでつながっているため、型崩れ しやすい。
  3. 半衿(はんえり)部分が傷む
    • 半衿は別布で縫い付けてあるので、洗濯機で回すと ヨレや糸切れ が起きる。

🔹どうしても自宅で洗いたい場合は
「洗える長襦袢(ポリエステル製)」を選び、ネットに入れて手洗いコース・陰干し が安全です。


👘 なぜ長襦袢を着るのか

  1. 着物を汚れや汗から守るため
    • 肌着のような役割で、着物本体を清潔に保つ。
  2. 着物の着姿を美しく整える
    • 袖口や裾の動きに「しなやかさ」が出て、着姿が上品に。
  3. 半衿を見せて、顔まわりを華やかに
    • 着物の襟元に見える白い(または柄入りの)部分が半衿。
    • 清潔感と格式を演出する大切な部分です。

💠 半衿(はんえり)の種類

種類素材特徴・用途
白半衿絹 or ポリエステル最も基本。フォーマル〜普段着すべてに対応。
刺繍半衿絹・ちりめんなど成人式・訪問着など華やかな場に。刺繍の柄で季節感を出す。
柄半衿(友禅・染め)ポリエステルなどカジュアルな小紋・紬におしゃれ感を。
レース半衿ナイロン・綿混などモダン・洋風コーデに人気。
替え衿タイプ(ワンタッチ)ポリエステル取り付けが簡単で初心者向け。洗える襦袢にも多い。

長襦袢を洗ってしまいサイズが小さくなってしまった。という経験はございませんか?

縮んだ生地は元には戻らないので、生絹かポリエステルかよく見てお手入れして下さいね。

振り袖のサイズに合っていない長襦袢は、こんな感じで写真の様に袖が出てくるので気をつけてくださいませ。

振袖について気になることがあれば、きものサロン桂の藤川までご連絡お待ちしております。

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