2月 24 2023

振袖小物の大切さ

日々、少しずつ暖かくなってきました。今回は振袖の下に着用する下着についてお伝えいたします。振袖の下には＜長襦袢＞＜肌襦袢＞＜裾よけ＞または上下がつながっているワンピース型の肌襦袢などがあります。

肌襦袢とは、着物や振袖の中に着る肌着、インナーのことです。主な役目は、肌襦袢を着用することで、着物が肌と直接触れるのを防ぐため、汗や皮脂などの汚れから着物を守ってくれます。肌着と裾よけの上下別々のもの、上下が一緒になったワンピースタイプのものがあります。肌着は、肌触りがよく汗を吸収しやすい綿素材のものが多いです。裾よけに使われている素材はいろいろありポリエステルのものもあります。裾よけは下半身を保護すると同時に着物の裾がまとわりつくのを避けるためのものです。

長襦袢とは、肌襦袢と同じように和装下着の一種であり、肌襦袢の上から長襦袢を着用します。着物を汚れから守る役割に加えて、長襦袢は着物を着用したときの衿や袖から見えるためコーディネートアイテムのひとつでもあります。振袖の場合、長襦袢の衿に刺繍半衿が入ります。半衿は振袖をより華やかに見せてくれるだけではなく衿元は振袖が首にあたりファンデーションや皮脂などで汚れやすい部分なので振袖を守ってくれる役割があります。