振袖のお手入れと収納について②(大切な着物を傷める敵から守る)
こんにちは、きものサロン桂の堂崎です。
早いもので、もう4月も下旬、ついこの間、入学式や新年度を迎えられた方々、少しずつ慣れてきた頃でしょうか。この頃は、1年でも気温差が大きい時期であり、また花粉症や乾燥、黄砂など環境面でもお気を付け頂き、来たるゴールデンウィークをお迎え下さいませ。
さて、私のブログは前回の4/13付ブログ「振袖のお手入れと収納について①(使用後のお手入れの方法)」について述べました。今回は、「②大切な着物を傷める敵から守る」について触れたいと思います。
大切な着物を傷める敵は何?
大切な振袖や着物を収納するにあたり、これら着物を傷める敵について知っておくことが重要です。
着物を傷める主な敵は、①湿気、②汗(タンパク質)、③虫、④紫外線 と言われています。
これら敵を防いで収納する必要があります。この敵から守る方法について、考えていきたいと思います。
(1)湿気対策
①箪笥や収納箱は時々開けて換気を行う。
②除湿剤を入れる。
③たとう紙以外の紙類(薄紙、証書など)は一緒に保管しない。新聞紙などは敷かない。
着物の納品時には、たとう紙の中に、厚紙や薄紙が入っていますが、これはしわ防止のためで、湿気を呼ぶもので、保管時には取り除いて下さい。
たとう紙は、着物の湿気を吸い取りますが、時間の経過とともに効力が薄れると紙に茶色いシミが浮き出します。これがたとう紙の交換時期のサインです。放置すると、シミが着物に移ることがあり、注意して下さい。
(2)汗(タンパク質)対策
①着物着用後、シミや汚れを確認する。汚れがあればクリーニングに出す。
②汗をかいた場合は、「汗抜き」に出す。
③陰干しして湿気を取り除く。
夏場などに着用し、汗を吸った着物は丸洗いだけでは汗の汚れは落ちません。「汗抜き」に出して保管して下さい。
(3)防虫対策
①ウールの着物は虫がつきやすく、他の素材の着物と一緒に保管しない。
②防虫剤は1種類のみとする。たとう紙からは離して置く。
③汗や食べ残しは、虫に食べられる恐れがあるため、取り除いておく。
防虫剤は、一つの引き出しに1種類が鉄則です。数種類の防虫剤を使うと、それぞれの成分が溶け合い、シミの原因となる恐れがあり、注意して下さい。
(4)紫外線対策
①着物着用後の陰干しは、必ず日陰で行う。また日陰でも長時間干しっぱなしにしない。
②直射日光の当たる場所に保管しない。
③たとう紙のままで出しっぱなしにせず、箪笥や収納ケースに保管する。
大切な着物を外敵から守る
皆さまの大切な振袖や着物を傷める敵と、その対策についてご紹介しました。着物の保管する前の準備、保管にあたっての注意点などもご参考として下さい。
着物保管の正しい方法を知って頂き、ご対応頂きたいと願います。なお、お不明な点やご相談等は、きものサロン桂スタッフまでご連絡下さい。我々スタッフ一同、ご対応させて頂きます。
二十歳の晴れの日を美しい振袖姿で迎えて頂きたい・・・
そんな願いを込めてきものサロン桂では、豊富な品揃えの中から、色柄はもちろん、小物合わせや着こなしのアレンジ、ご予算にあったコーディネートのアドバイスまで、お客様のご要望に少しでもお応えできるよう、自信と誇りをもってご案内致します。
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