6月 23 2022

伝統の手技「しぼり染め」、『藤娘きぬたや振袖』ご紹介

こんにちは。きものサロン桂の堂崎です。

梅雨入り後、はっきりとしない天候が続きますが、日によっては最高気温30度に迫る日も見られるようです。皆さま、こまめな水分補給や休息による熱中対策を行って頂きますようお願いします。

今回は、日本伝統の染色技法の１つ、「絞り染め」を追求し、新たに独自の絞りを完成し、ブランド『藤娘』を開発した「きぬたやの振袖」をご紹介します。

きものサロン桂では、昨日6/22(水)まで、「創業38周年、大決算市」（後半6/18～22の5日間開催）を開催しましたが、その展示会で『藤娘きぬたや』（本社　愛知県名古屋市）が出店し、その会場の中央に展示された『藤娘きぬたや振袖』の、総絞りでとても華やかな振袖に、ご来場のお客様は魅了されておりました。

〇「きぬたやの着物」（藤娘きぬたやホームページより一部引用）

京都発祥の京絞りをルーツに長い時間をかけ、オリジナル技法「きぬたや絞り」を生み出しました。絞りは単色という従来の概念を覆す鮮やかな色彩とグラデーションで表現した「きぬたやカラー」は、世界中から注目され、絞り染めの世界に新境地を開きました。

「きぬたやとは」

〇「総絞りとは」（藤娘きぬたやホームページより一部引用）

代表的な「絞り染め」は、生地を小さくつまんで糸（くく）ることで作ります。括った部分は、染色のときに色が染まらず白く残るため、それが絞りの模様となります。また、色染めのあとに生地で括った糸をほどくと「括り粒」という立体的な凹凸が残り、これが「絞り」独特の風合いを作ります。「絞り」は、職人が生地をつまんでは括り、つまんでは括りを繰り返し、丹念に一粒一粒を絞っていくことで作られます。そして生地全てにわたって絞られたものは「総絞り」と呼ばれ、その粒の数は一つの振袖で約二十万粒以上にも及ぶことになります。

「百年経ってもたっても色褪せることにない　きぬたや絞りのチカラ」

〇きものサロン桂で、『藤娘きぬたや振袖』を是非ご覧下さい！

『藤娘きぬたや』の、古来伝統の染色技法の絞りの振袖を、実際にご覧頂きますと、そこに惹きつけられる魅力を感じられると思います。この魅力ある美は、時代を乗り越え、流行に左右されず、今後も受け継がれていくと言われております。

総絞り振袖は、その技法の特殊性から、あまり多くは見られませんが、きものサロン桂では、『藤娘きぬたや』の「総絞り振袖」を所蔵しております。これは当店でしか見ることのできない超一品でございます。是非、お越し頂きご覧下さい。