
成人式だけじゃない!振袖を着るイベントとTPO別コーデとは
皆様こんにちは。貴迎館の武下です。振袖といえばまず成人式が思い浮かぶことでしょう。ですが、出番はそれだけに留まりません。結婚式や卒業式への列席、パーティーや披露宴への参加、七五三を迎えるのご家族の付き添い、還暦や百日祝い、そして初詣……人生の節目や特別な日にこそ振袖は非常に映えます。そして、その場にふさわしいデザインや小物、コーディネート次第で、より一層センス良く、華やかに装うことができます。
以下、成人式以外で振袖を着る具体的なシーンと、それぞれにふさわしいコーディネートを章ごとに解説していきます。
1.結婚式や披露宴

親族でも友人でも、結婚式に出席する際には祝いの気持ちを表す華やかさと、礼節をわきまえた落ち着きが求められます。黒地や濃紺、深紫、深緑などベースの色に金や銀、朱赤、蘇芳などの柄が映える振袖がふさわしいです。
1.1 振袖の柄選び
黒地に桜や牡丹、菊、松竹梅など伝統文様が金銀刺繍や友禅で描かれたものがよいでしょう。ネイビーや濃紫に金彩や淡いパステルの花柄を配した、繊細かつ上品なタイプもぴったりです。
1.2 帯と帯揚げ・帯締め
礼装用の袋帯で、金銀の華やかな京袋帯や六通柄にしましょう。結び方は「ふくら雀」や「文庫結び」「立て矢結び」などが適しています。帯揚げ・帯締めは白地に金糸入り、あるいは薄い金色や淡い紅色系など、全体を引き締めるアクセントとして用いましょう。
1.3 小物と草履バッグ
草履バッグは金箔調か銀箔調のフォーマルタイプが最適です。。ヒールは高めのものでも構いません。帯飾りや重ね衿、半衿などにはパールや金刺繍など控えめながら華やかなものを組み合わせましょう。
1.4 髪型とヘアアクセ
アップスタイル(シニヨン、まとめ髪)に、金箔やパール、花のかんざしで飾り立てましょう。髪色は黒~こげ茶を基本に、飾りで朱赤や金を効かせて華やぎをプラスです。
2.卒業式や卒業パーティー

大学の卒業式や卒業パーティーなどで振袖を着ると、希望と未来への期待を象徴するような晴れやかな印象になります。成人式よりやや若々しさを前面に出すことが肝要です。
2.1 振袖の柄選び
白地、薄黄、水浅葱、淡ピンク、薄紫など春色系の地に桜・蝶・藤などの花柄をあしらったものがベストです。華やかさと爽やかさを両立させられる、ぼかし染めや絞り柄も綺麗な佇まいを演出してくれます。
2.2 帯と帯揚げ・帯締め
帯は明るめの金地に薄いパステル系の柄や流水文様など軽やかなものを選びましょう。帯揚げ・帯締めは淡いピンクや水色、浅葱色など全体のバランスをとるようなカラーリングにするとよく映えます。
2.3 小物と草履バッグ
バッグ・草履も淡いベージュ地に桜や蝶の刺繍入りなどで、カジュアルすぎず華やかさを維持します。台や鼻緒に少し色が入ったものを選ぶとより鮮やかです。
2.4 髪型とヘアアクセ
セミアップやゆるふわなダウンスタイルもいいでしょう。編み込みアレンジ+髪飾りでややカジュアルにまとめるのがコツです。
花飾り(生花風のコームやポンポン菊・ピンポンマム)で可愛らしさと若々しさも取り入れられます。
3.フォーマルなイベント

社交パーティー、舞踏会、格式あるチャリティーイベントや展覧会のレセプションに出席する際などでは、非常に華やかでエレガントな印象の振袖が求められます。会場や雰囲気に合わせたラグジュアリー感を意識した組み合わせが肝要です。
3.1 振袖の柄選び
金・銀箔ベースの地色、豪華な刺繍や金彩加工が施されたものがよく似合います。白地に牡丹や桜、藤など大輪花の柄が大胆に描かれたものもよいでしょう。
3.2 帯と帯揚げ・帯締め
格調高い袋帯を使い、帯結びは「立て矢」や「文庫」「変わり結び」で整った雰囲気を醸し出しましょう。
帯揚げ・帯締めは絞りや刺繍入り、高級感ある素材で細部まで凝ると深みが増します。
3.3 小物と草履バッグ
バッグはスパンコールや金箔・ビーズ装飾を施した華やかなものがお勧めです。草履はヒール高め、鼻緒はラメや刺繍入りで会場にも映えるデザインが向いています。
3.4 髪型とヘアアクセ
まとまりのあるアップスタイル、またはハーフアップのまとめ髪に、金銀のかんざし・コーム、大きめの花飾りで彩りを加えます。金のリーフやパール、スワロフスキーのビーズアクセなどをアクセントにすると、より絢爛な出で立ちになることでしょう。
4.初詣や記念撮影

新年の初詣、特別な記念撮影(例えば記念日に合わせたロケ撮影)などでは、「その季節・その日ならではの雰囲気」を振袖で演出すると素敵です。
4.1 振袖の柄選び
初詣には、松竹梅、鶴亀、破魔矢、しめ縄などの慶事モチーフが入ったものを選びましょう。記念撮影なら、お客様が好むテーマ(例えば和モダン、レトロ、北欧調)とリンクする振袖もおすすめです。
4.2 帯と帯揚げ・帯締め
初詣なら金地に松竹梅・鶴亀の柄が織り込まれた袋帯が最適です。撮影用にカラーバリエーションを重視するな、淡いグラデーション帯や深みのある色で背景とコントラストを出すとより鮮やかになります。
4.3 小物と草履バッグ
初詣には晴れ着感たっぷりの色彩小物、帯締め帯揚げも赤や金など慶事色がよいでしょう。撮影では、背景に映える色使いやモダンなバッグ、草履を選ぶと全体のフォトバランスが良好になります。
初詣はシンプルなアップに、松飾り風かんざしやかすみ草などで清々しさを演出しましょう。
5.家族の節目

例えば妹や弟の七五三の付き添い、両親や祖父母の還暦・古希祝いの会食やパーティーなどでは、家庭内での立場と祝福の気持ちを両立させる装いが望まれます。あまり派手すぎず、上品ながら華やかさはしっかり。
5.1 振袖の柄選び
淡めの色地(淡ピンク、生成り、クリーム色など)に丸紋や四季の花柄を控えめに配したものや、薄茶・抹茶色地に落ち着いた伝統柄に華やかな友禅刺繍入りのものがよいでしょう。
5.2 帯と帯揚げ・帯締め
帯は白や淡金、薄色地に伝統柄をあしらったタイプが最適です。「文庫結び」などシンプルで清楚な印象を与える結び方でよりコーデを洗練できます。帯揚げ・帯締めは地味すぎない色にしてアクセントにしましょう。例えば薄藤色やソフトピンク、ゴールド小花刺繍入りなどがベターです。
5.3 小物と草履バッグ
バッグは淡ベージュや淡桃色系で柄入り、草履は低めの鼻緒・台の履きやすさ重視で選びましょう。欄干や絞り柄など控えめな刺繍があるとより上品です。
5.4 髪型とヘアアクセ
ローポニーテールやハーフアップ、和風アップをナチュラルにまとめて、花コームか普段の生花(カスミソウ、ミニバラ)を添えると綺麗です。派手なパールやビーズは避け、あくまで品を重視したチョイスにしましょう。
6.最後に

人生のさまざまな特別な瞬間に、振袖という日本の伝統衣装は、その場を一層華やかに、思い出深く彩ります。成人式以外でも、結婚式や卒業式、家族行事、撮影など、「その日ならではの物語」を振袖で語ることができるのです。
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